Q and A

  • カッターとは?
  • オールを使って手漕する小型ボートで、船の船尾を切り落とした(cut)した形をしているの で、カッター(Cutter)と呼はれる。また、船首船尾ともとがった形状の救命艇の船尾を切り 落としたから、カッター(Cutter)と呼ぶと言う説もある。日本語では一般に端艇と言うが、 海上自衛隊や海上保安関係では短艇と言う。
    カッターは沖に停泊した大型船の交通艇として、また、海軍、海上自衛隊、海上保安関係、 水産や商船など海事教育機関の教育・訓練用小型艇として使用される。
    艇の大きさは、漕ぎ手 6 人、艇指揮 1 名、艇長 1 名の 8 人乗り組みが長さ 6m で、漕ぎ手 12 人、艇指揮 1 名、艇長 1 名の 14 名乗り組みが長さ 9m の 2 種類がある。
    艇指揮は号令をかけて艇を指揮し、艇長は舵をとる。
    漕ぎ手は 1 列に並ぶボートと違って、艇の右舷と左舷に分かれて 2 列に並び、一人が 1 本 のオールを持って漕ぐ。従って、6m カッターでは右舷に 3 本、左舷に 3 本のオール、9m カ ッターでは各舷それぞれ 6 本のオールが出ることになる。
    救命艇の主流が動力船となった現在でも、我が国の自衛隊、海上保安庁、海事教育機関、 海洋少年団などで教育や訓練が行われ、競技として地方大会や全国大会が開催される。
  • 下関カッターの使用艇とクルー(乗組員)数は?
  • 下関カッターの使用艇は海洋少年団または女子カッター部が使用する 6m カッターで、小 学校 5、6 年生から漕ぐことが出来る。クルー (乗組員)数は、艇指揮、艇長各 1 名、漕ぎ手 6 人の 8 名乗り組みで、艇指揮は号令をかけ、艇長は舵をとる。
  • なぜ下関で行うのか?
  • 現在、横浜、神戸、防府、宇部、若松など日本の港湾で、市民参加型カッターレースが盛 んに行われている。特に横浜レースでは下関市吉見町にある水産大学校の OB が 10 チーム 以上出場し、なかには平均年齢 70 歳のチームもある。こうして水産大学校 OB のなかから、 母校のある下関で是非カッターレースを開催してほしいと言う要望が高まった。
    そのような経緯から水産大学校 OB を中心とする有志で設立された準備委員会がお膳立てをし、役員会と実行委員会を立ち上げ、2011 年は巌流島の決闘後 400 年にあたることを記念して、巌流島決戦を冠し、「巌流島決 戦 下関カッターレース」(略す場合は、「巌流島カッター」)とした。そして、今年は昨年同様学びのイベントを企画中です。
    なお、大会会長は前田晋太郎下関市長であり、役員会の名誉会長でもある。 実行委員会の委員長は、下関中央魚市場(株)代表取締役の波田慎治である。
  • なぜ漁港なのか?
  • カッターレースを行うには、アクセスしやすく、平穏な海面が必要条件。下関市内でその ような海域は下関漁港が最もふさわしい。また、漁港で開催することは水産都市下関の名に マッチしている。
  • 雨天の場合はか?
  • 安全が確認できれば、少しの雨では行いたい。しかし、集中豪雨や異常時などのように、 安全上問題があれば取りやめる。
  • 何チーム参加予定か?
  • 一般と女子合わせて72チーム、身長150cm以上の小・中学生のジュニアチーム3チームを予定している
  • 1 レース何コースか?
  • 3コースを計画しているので、1 レース 3 チームの出場である。 36 チームであれば 12 レース行うことになる。
  • コースの長さは?
  • 180m の往復で 360m を予定している。 スタートから 180m の位置にブイを置き、左回頭してゴールに戻る。
  • 初心者でも行えるか?
  • 大歓迎である。練習会を計画しているので、一通りは漕げるようになる。回を重ねるに従 い、上達して楽しめると思う。他の地域の大会では銀行、倉庫会社、造船会社など、初心者 チームも多い。
  • どのようなチームが参加するのか?
  • まだ、募集をしてないから分からないが、西日本の海事教育機関、海上自衛隊、海上保安 関係、銀行、倉庫会社、造船企業などが予想される。 試合形式は未定であるが、予選、決勝、3 位決定戦、敗者復活など、市民が楽しめる形で、 トーナメントやタイムレースを行いたい。また、経験者、未経験者を分けてレースを行うこ とも検討している。
  • 参加費用はいくら?
  • 1チーム20,000円(保険料含む)、8人乗りなので1人2,500円となる。
  • 時間配分などは?
  • 現在協議中
  • なぜ、カッターなのか?
  • カッターは、艇指揮、艇長と 6m 艇では 6 人、9m 艇では 12 人の漕ぎ手が心を合わせ、艇 を進ませる作業で、乗組員全員の共同意識が必要である。海上をフィールドとすることで、 海の優しさや厳しさを知ることができ、慣海性、親海性を養うと共に海の危険性を学ぶこと が出来るため、海に面した下関市の青少年育成的なイベントには適していると考える。 また、下関は日本海と瀬戸内海に面し長い海岸線を持ちながら、市民が参加できる海や船 に関するイベントがない。海の日ですら、かなり以前に水産大学校の練習船が一般公開を行 った程度で、対岸の北九州市門司区に比べて活気がない。 さらに、人集めにも効果がある。1 艇 8 人であるから、75 チームなら 600 人、それに企業 や家族、友人の応援などを加えると、1000~1,200人くらいが前日から漁港周辺に集まること になる。将来的にチーム数が増えるにつれ、下関市の観光面でも活性化が期待できる。 このようなことから、カッター教育を受けた経験のある水産大学校 OB 有志が母校のある 下関でカッターレースを行うことを強く願ってきた。 実行委員会としても、市民レベルで共同作業に必要な協調性、協力性を養うこと、海への 関心を高めること、そして若者に対し水産、海運などの海洋分野で活躍することに興味を抱 かせ得ること、市の観光面での活性化などを期待して、カッターレースを企画した。